疥癬

疥癬(かいせん)

環境衛生のために強い殺虫剤が使われなくなってから、戦後に流行った疥癬がまた見られるようになりました。
体の発疹はふつうの湿疹と見分けが付きにくく、診察に当たり、常に疥癬の可能性を頭に置いておくことが必要です。
湿疹に有効なステロイドが効かないことや、指の間の水疱形成や、腋窩や外陰部の結節形成が特徴的で、顕微鏡で虫体を発見すれば、診断ができます。

湿疹との識別が難しい
指間の水疱が特徴的
顕微鏡で見た疥癬虫

治療

オイラックス軟膏の外用、ムトーハップによる入浴などで治療しますが、難治性です。
病院や寄宿舎などの集合施設で流行すると、根絶することが難しくなります。