尋常性乾癬

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症状

境界明瞭な紅斑の上に、雲母(うんも)状の鱗屑(りんせつ・白いカサカサ)を有する、特徴的な疾患です。
肘頭や膝蓋、被髪頭部は後発部位です。
治りにくい疾患で、軽快、増悪を繰り返しながら、慢性の経過をとります。

体幹に多発した乾癬
雲母状の鱗屑を有する

治療

治療はステロイドの外用が主体となります。
最近ではビタミンD軟膏も使用されます。
内服は抗ヒスタミン剤、抗アレルギー剤。

ステロイドの内服は著効を呈しますが、長期の連用は副作用が心配です。
ビタミンA誘導体の「チガソン」や、制ガン剤の「メソトレキセート」、免疫抑制剤の「サイクロスポリン」も有効ですが、副作用が多く使いにくい薬剤です。
光線療法に力を入れている施設もあるようですが、再発を繰り返す難治性の皮膚病です。